高松宮記念杯の余韻が残る中、６月２９日から７月１日まで開催される松本勝明記念杯。歴代最多１３４１勝をあげた郷里の英雄を称える大会だけに高久保雄介以下、京都の面々はモチベーションがあがるはずだ。
大阪からは伊藤信、肥後尚己、谷和也の３名のＳ級戦士がエントリー。伊藤は得意の捲りでコンスタントに勝利をあげている。肥後は転倒事故もあって元気がないが、得意の岸和田を走る時は違った評価が必要だ。そして最も勢いを感じるのは谷だ。爽快なカマシで主導権を握り、ラストの踏み直しも強靭。ここに来て努力が実を結び４月の平でＳ級初優勝、先の富山ではＧⅢ初優参を果たした。今回も予選、準決を突破して近畿ラインを牽引するはずだ。
岸和田では過去、選手権、高松宮記念杯、そしてグランプリを制した茨城の武田豊樹。同県かつ走り果敢な橋本壮史と共に来阪。
中国、四国地区は二門の大砲を揃えた。復調の兆しを見せる広島の町田太我は先行で今節得点トップの岡山の柏野智典に貢献。勝ち星量産中の徳島の久田裕也は、愛媛の渡部哲男の支援を得て優勝戦線に顔を出すはずだ。

Ａ級のシリーズリーダーはパワー強化が著しい青森の立花昌也が務める事になりそうだ。同県の後輩の佐々木亮太も上昇一途。更に岩手の藤根俊貴も控え、北日本の層はかなり厚い。これを迎え撃つのは大阪の伊藤成紀と京都の佐野梅一のコンビ。近畿の牙城を守りたい。